形(The.子)
読みました。ざっこです。
ひじょーに短編。
めちゃ短編。
そして、読み終えた瞬間、
え。。すごい、辛い終わり方やん。。。
主人公中村新兵衛はやはり、おじさまであるべきだった。
仮にこれにしてみた。
で、彼といえば、
猩々緋(しょうじょうひ)の服折り
唐冠纓金(とうかんえいきん)の兜
三間柄の大身の槍(役5m40㎝)
がトレードマークで、
魁け(先頭に立って敵中に攻め込む)
殿り(しんがり、後退する舞台の最後尾の箇所を担当。追撃を阻止し、本体の後退を援護する)
で功名を重ねておったとなぁー
「槍中村」の猩々緋と唐冠の兜は
戦場の華であり、
敵にとっては脅威であり、
味方にとっては信頼の的だった。
で、
この子を、元服してまだ間もない美男子の侍としましょう。12〜15歳は無理があるが。
この子は新兵衛の主君の側室の子どもで、新兵衛は守役として大切に育てておったとな。
「明日の初陣は華々しく手柄をたてたいから、服折りと兜を貸してくれ」(ざっこ的翻訳…)
無邪気な功名心を快く受け入れる新兵衛。
「あの新兵衛セットを身につけるからには、私ほどの肝っ玉を持つんだぞ!!」
といいながら高らかに笑ったとな。
次の日、新兵衛の猩々緋を身につけて唐冠の兜をかぶった若者は一気に敵陣に乗り込み、多くの端武者を突き伏せた。
新兵衛は
黒川威しな鎧と南蛮鉄のの兜
を身にまとい、若者の様子を眺め
自身の形(猩々緋と唐冠の兜)だけですら、これほどの力を持っているのだ!ということに大きな誇りを感じておったそうな。
そして自身も出陣!!
ところが、
猩々緋の前では浮き足立っていた敵人たちが、黒川威し姿の新兵衛を前にすると、
猩々緋を着た「槍中村」(実際は新兵衛じゃない)にやられた恨みらはらさん!!と猛り立っていたとな。
新兵衛はいつもの調子で戦うが、いつものように突き伏せることができない。
逆に敵の鉾先が身をかすめる。
猩々緋と兜を貸したことを後悔しそうになった時、敵の槍は彼の脇腹を貫いていた
おしまい。
え。結局、新兵衛の実力ってそんなもんだったってことなのか。
身につけているものの脅威さで、
敵が勝手に自滅してたってだけ?
それを悟りながら死んだのか。。?新兵衛虚しすぎるやん。。
一瞬で終わる作品なだけに、読み終えた瞬間。うそん。ってなった。
勝手にヒーローかしてただけあって、余計に。笑笑
なんか武勇伝的なもの期待してたら。笑笑
文学考察されてる方のお話をネット検索して読んだら、
魁け、殿で功名を重ねていたのだから新兵衛の実力はあったものの、
名声が響くほど、敵兵は彼の猩々緋、唐冠の冠(イコール形)と名前だけで恐るようになっていった。
そんな敵ばかりを相手にしていたものだから、実力が衰えていき、
でも実際は戦で手柄をたてていっているもんだから、そのことに気づかず、実力と形の差が大きくなってしまったとのことでした。
そして、自身の力を過信しすぎ、死んでしった。。。
って。
いやぁ、なかなか気づくの難しいよ。。
だって、実際敵にはその形が効果抜群なんだもんよーー。己の強さやー!!思っちゃう。ワタシゼッタイオモウ。
過信してないか?と日々確認やな。これは。
どこまでいっても鍛錬というものは、必要ということですね。
はい。
いつも、終わり方わからんまま眠くなって終わる…(現在深夜2:30)
こーゆーのも日々鍛錬………
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